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【宇宙】スケールでかすぎ!宇宙の巨大な星まとめ宇宙の巨大な星をまとめました。
更新日 2016-09-05
おおいぬ座VYと太陽を比較した画像です。
現在までに確認できている星の中で、最大のものは「おおいぬ座VY星」です。この星は「赤色超巨星(せきしょくちょうきょせい)」と呼ばれる種類の1つで、その大きさは、直径が25億~30億km(太陽の1,800倍~2,100倍程度)、体積が太陽の60億~90倍という想像を絶するもので、仮に太陽の位置に同じサイズの星があったとすると、土星の軌道まで達するほどの大きさです。
また、1周の距離は、80億km以上ということになりますので、仮に時速1,000kmの飛行機で1周しようとすると900年以上、光の速度ですら8時間以上もかかる計算になります。ただし、このおおいぬ座VY星は天体そのものの大きさが大きく変動する「脈動変光星」であることから、宇宙最大の星ではないと捉える説もあります。
"ちなみに、このおおいぬ座VY星の寿命は残り少なく、まもなく最期が近づいていると推定されています。この星は最期に「超新星爆発」という大爆発を起こして壮絶な死を遂げますが、地球からは5,000光年も離れたところにあるため、幸いその影響を受けることは無いと考えられています。なお、爆発後、星の内部は中心に向かって圧縮され、やがて巨大なブラックホールとなるでしょう。"
地球をボールペンの先についている直径1mmのボール(ローラーボール)と仮定すると、太陽は直径11cmになります。リンゴくらいの大きさです。
"なんと、直径220mです!巨大過ぎてイメージしづらいですが、お台場の観覧車の直径(100m)の2倍以上もあり、サンシャイン60の高さ(239.7m)に匹敵する直径です。"
おおいぬ座VY星は、あくまで見つかっている恒星の中で直径が最大のものです。地球から見ることが出来る範囲というのは銀河系の中でもほんの一部に過ぎません。そのため、おおいぬ座VY星よりも直径がさらに大きい恒星が今後新たに発見される可能性も十分ありますし、発見されないとしても大きい星が存在するのは確実です。