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839 PV

誰かに話したくなる超怖い話

最近ネットで見つけた超怖い話を紹介していきます。


更新日 2016-10-22

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  出典 www.amoma.jp

小さいながら夫婦で防犯設備の株式会社を立ち上げて8期程経ち、
地方銀行の大型融資も審査が通って順調に利益を伸ばしている中で、専務取締役を任せていた嫁が事故死した。
それからは仕事に身が入らなくなり、
自分でも間違っていると気づきながらアポイントをすっぽかして、仏壇の前に座り込んで一日が終わったりと、
もう典型的なクズ人間になっていた。
当然事業計画書通りにいくはずもなく融資は止められ、事務所も放置したまま一月引きこもり、
冷静になった時にはもう、それまでの融資の返済や事業もどうしようもない所に来ていて、ああもう自殺しようと考えた。
伸びっぱなしの髭もそのままでホームセンターに行き、一番太いトラロープを購入して、
家に帰り、天井のファンに結んで洋イスの上に立った。
首にロープを回すと想像していたよりずっと恐怖は無くて、イスを蹴り転がせはもう死ぬ状態になって、
走馬灯だとか自殺するには覚悟がいるだとか、そういう知識はフィクションの産物なんだとぼんやり考えていた。
そろそろ死のうと改めて足元のイスを見ようとして、前方に何かいることに気づいた。
三頭身位のそれは、油っぽい長い髪垂らして、髪の間から見える目はまん丸に血走っていて、
口は不気味な位ニタニタしていた。
俺の立っているイスを見ているようで、早く倒れろっていう意思を確かに感じられた。
思わず口を開けて眺めていると、俺の視線に気づいたようで目が合った。
向こうも相当驚いている様子で口角が少し下がったが、直ぐニタニタとした口に戻って、
「死ぬなら子供もらっていい?」と中年のおやじの声で言った。
状況が掴めなくてとっさに「死なない」と言った途端に、自分がしていることの恐ろしさに気づいた。
自分にはまだ5歳の娘がいて、嫁が死んで以来押し付けるように嫁方の実家に置き去りにしたことを、
この一月で初めて思い出した。
すぐにロープを首から放してイスから降りると、
そいつはいなくなっていたけれど、その場にいたという確かな雰囲気が感じられた。
そのまま嫁方の実家へ行き、土下座して娘を抱きしめた。娘も義理の親も泣いて許してくれた。

今は借金を返しながら娘を育て、営業マンとして必死に生きてる。
死んだらどうなるか分からないけれど、
ああいう訳の分からない奴はちゃんと居て、自分のことも娘のことも何処かから狙ってるように思ってる。

 出典 自殺を考えた時 : 怖い話のまとめ - オカ学.com

僕には四歳年上の姉がいます。
小さい頃からよく面倒を見てもらって、周りの友達からも「お前ら本当仲いいよな」と言われるような仲です。 (多分僕がシスコンなだけなんだと思います・・・)
ちょっと横暴だったり人をからかったりするけど、僕は姉を尊敬しています。

そんな姉が小学校六年生の頃の話です。
僕のいた小学校は、マンモス校だったのもあって校舎が二つありました。
一つは主にクラスの教室や給食室のある南校舎。もう一つは図書室や調理実習室など特別教室のある北校舎。
そして離れに体育館がある、という構造でした。
当時小学2年生だった僕はかなりの怖がりで、暗いところを恐れて夜は一人でトイレも行けないようなモヤシでした。

本を読むのは好きだったけれど、図書室のある北校舎は周りに生えている木のせいでいつも薄暗く、正直苦手でした。そういう時は大抵姉に交換条件付きで本を借りに行ってもらったりしていました。交換条件と言っても、帰りに駄菓子屋で姉の分を奢るとかそんなものです。


そんな2年生の八月半ば。その日は本当に暑くて暑くて、クーラーのない教室でみんなぐったりしていました。なんとか授業を乗り切って帰ろうとした時、僕は図書室に返し忘れた本があることを思い出しました。
僕の学校は期日に厳しく、本や宿題などの提出期限や返却期限を1日遅らせるごとに放課後の特別教室の掃除というペナルティが付きます。本の返却期日は今日まででした。

ペナルティは嫌だ。でも、北校舎に一人で行くのは気が引ける。どうしようかと悩んでいた時、ちょうど僕の教室に入ってきた人がいました。見ると、それは僕の姉でした。

6年生の姉がなんで2年生の教室に?

疑問を浮かべる僕にはお構いなしに、姉はずんずん教室に入ってきて僕の腕をつかみました。

「あんた図書室の本返してないでしょ。先生から私に注意が来たんだけど?」

どうせ一人で行けないから悩んでたんでしょ?と姉は意地悪な笑みを浮かべました。
その通りだと頷くと、

「そうだと思った。じゃあ今日はお風呂当番変わってね」

と言いました。
姉が図書室までついてきてくれることを理解した僕はホッとしました。
夕焼けでオレンジ色に染まった廊下を歩きながら、姉はさんざん僕をからかいました。
やれ2年生にもなって暗いところが怖いのか、だの、こんなんじゃあんた一人暮らしできないよ?だの。まあいつものことなので黙って聞いていたのですが。

渡り廊下を渡って北校舎に入ります。
北校舎はあの夕焼けが嘘のように真っ暗で、ジメジメして寒く、木造なのも相まっくってお化け屋敷にでも入ったかのような恐ろしさを感じました。
尻込みする僕をよそに、姉はどんどん進んでいきます。
図書室は三階の一番奥にあり、その遠さと校舎の様子から僕は本当に苦手でした。
腹をくくって姉の後に続き、ようやく三階までたどり着きました。あとは廊下を進むだけです。しかし、姉は突然足を止めました。

「動かないで」

珍しく緊張した姉の声。心霊番組やホラー映画でも悲鳴一つ挙げないあの姉がです。
僕は思わず足を止め、ぴったりと姉にくっつきいて姉の背中越しに廊下を見ました。

暗い。

最初にそんな印象を抱きました。
暗すぎるんです。たしかに夕方だし、薄暗い北校舎では多少南校舎と差がつくでしょう。でも、廊下の一番奥が暗すぎて見えないというのはいくら何でもおかしい。
窓もなにか黒い上でも貼られたかのように真っ黒です。
そして、その暗闇からなにか低いつぶやきが聞こえて来るのです。
よく耳をすまして聞いてみると、どうやら複数の人が喋っているようでした。
姉はしっかりと後ろの僕の腕を握って離そうとしません。さらに不安を煽られ、姉にしがみつきました。
姉の顔は今まで見たことがないくらいに険しく、まっすぐに廊下の奥を睨んでいます。
ただならぬ状況に僕は半泣きでした。
最悪なことに、暗闇から聞こえる声はどんどん近づいてきます。
声が近づいてくるうちに、それが何を言っているのかがはっきり聞こえるようになりました。

「くれ・・・」

「くれ!」

「くれ!!」


しわがれた声、男の声、女の声で聞こえるたくさんの『くれ』という声。
不思議なことに、その声を聞いているうちに僕は本当に何かをあげなきゃいけないという気持ちになり、思わず何が欲しいのか、ときこうとしていました。

その時、姉がいきなりこちらを振り返ったかと思うと僕に強烈な平手打ちをかまし、僕の手から本を奪い取るとそれを思いっきり床に叩きつけました。
僕が借りていたのはかなり分厚いハードカバーで、かなりの音が響きます。直後、


「やらん!!!お前にやるものなんかない!!!!!消えろ!!!!!」


という姉の怒鳴り声が炸裂しました。
普段から声の大きい姉の本気の怒鳴りに、僕はとうとう腰を抜かしてへたりこんでしまいました。『くれ』という声はいつの間にか消えていて、廊下も薄暗いもののいつも通り。僕はもうわけがわからないやら怖いやらでぐちゃぐちゃで、あとのことはよく覚えていません。
気づけば僕は泣きじゃくりながら姉と手を繋ぎ、姉が駄菓子屋で買ってくれたらしき大好物のコインの形をしたチョコを食べながら帰路についていました。

それから僕は図書室に本を借りに行く事もなくなり、掃除や授業で特別教室を使うことがない限り北校舎に行くことはなくなりました。
あの後、姉にあれは何だったのかと聞いてみました。姉はこともなげに、

「あんなの気にしちゃダメ。怖がったり逃げようとしたら負けなの。お前なんか怖くないぞって態度してれば向こうが逃げてくから。」

と答えました。
そんな僕も今年で高校生になりました。
大学生の姉は相変わらず横暴だし人をよくからかうけど、僕は姉を尊敬しています。



投稿者:ユースケ

 出典 姉の話 : 怖い話のまとめ - オカ学.com

  出典 livedoor.blogimg.jp

私は幼い頃、一人でいる事の多い子供でした。
実家は田舎の古い家で、周りには歳の近い子供は誰もいませんでした。
弟が一人いたのですが、まだ小さくかったので一緒に遊ぶという感じではありませんでした。
父も母も祖父も、弟が生まれてから、以前ほど私をかまってくれなくなって、
少し寂しかったのだと思います。
とにかく、その頃の私は一人遊びで日々を送っていました。私の家は古い田舎造りの家で、小さな部屋がたくさんありました。
南西の隅には納戸があり、古い道具や小物が納められていました。
その納戸に入り込んでは、仕舞ってある品々をオモチャ代わりにして遊ぶのが、
当時の私の楽しみでした。
その鏡を見つけたのが何時のことだったのかは、ハッキリしません。
もともと手鏡だったようなのですが、
私が見つけたときは、枠も柄も無いむき出しの丸い鏡でした。
かなり古そうなものでしたが、サビや曇りが殆ど無く、奇麗に映りました。
そして、これもいつ頃だったのか良く憶えていないのですが、
ある時、その鏡を覗くと私の背後に見知らぬ女の子が映っていました。
驚いて振り返りましたが、もちろん、私の後ろに女の子など居ません。
どうやら、その子は、鏡の中だけにいるようです。
不思議に思いましたが、怖くはありませんでした。
色白で髪の長い女の子でした。
その子は鏡に写る私の肩ごしにこっちを見て、ニッコリと笑いました。「こんにちは。」やがて私たちは話を交わすようになりました。
私は彼女の事をナナちゃんと呼んでいました。
両親は、納戸に籠り、鏡に向かって何ごとか喋っている私を見て気味悪く思ったようですが、
鏡を取り上げるような事はしませんでした。
それに、大人達にはナナちゃんは見えないようでした。ある日、私はナナちゃんに、
「一緒に遊ぶ友達がいなくて寂しい」
というようなことを話しました。
すると、ナナちゃんは、
「こっちへ来て私と遊べばいい」
と言ってくれました。
しかし私が、
「どうやってそっちに行ったらいいの?」
と聞くと、ナナちゃんは困ったような顔になって
「わからない」
と答えました。
そのうちナナちゃんが
「・・・聞いてみる」
と小声で言い足しました。
私は誰に聞くのか知りたかったのですが、何となく聞いてはいけないような気がして黙っていました。それから何日か経ったある日、ナナちゃんが嬉しそうに言いました。
「こっちへ来れる方法がわかったの。私と一緒にこっちで遊ぼう。」
私は嬉しくなりましたが、
いつも両親に、「出かける時は祖父か母へ相談しなさい」と言い聞かされていたので、
「お母さんに聞いてくる」
と答えました。
すると、ナナちゃんは、また少し困った顔になって、
「このことは誰にも話してはいけない。話したら大変なことになる、もう会えなくなるかもしれない。」
というような事を言いました。
私は、「それはイヤだ」と思いましたが、言いつけを破るのも怖かったので黙り込んでしまいました。
するとナナちゃんは、
「じゃあ明日はこっちで遊ぼうね?」
と聞いてきました。
私は、
「うん」
と返事をしました。
「約束だよ。」
ナナちゃんは微笑んで小指をこっちに突きだしてきました。
私はその指に合わせるように小指の先で鏡を触りました。
ほんの少しだけ暖かいような気がしました。その夜はなかなか眠れませんでした。
両親にはナナちゃんのことは話しませんでした。
しかし、寝床に入って暗闇の中でじっとしていると、いろんな疑問が湧いてきました。鏡の中にどうやって入るのだろう?
そこはどんな所なんだろう?
ナナちゃんはどうしてこっちに来ないんだろう?
こっちへ帰ってこれるのだろうか?そんな事を考えるうちに、だんだん不安になってきました。
そして、ナナちゃんのことが少し怖くなってきました。次の日、私はナナちゃんに会いに行きませんでした。
次の日も、その次の日も、私は納戸には近寄りませんでした。
結局、それ以来、私は納戸へ出入りすることを止めたのです。月日が経ち、私は町の高校へ行くために家を出ました。
卒業しても家に戻ることもなく近くの町で働き始め、
やがて私は結婚して所帯を持ちました。
その頃になると、ナナちゃんのことはすっかり忘れていました。結婚後しばらくして、妻が妊娠し、しばらく親元に戻ることになりました。
すると、家事をするのも面倒だし、誰もいない家に一人で居るのも寂しかったので、私は何かと用事を作って頻繁に実家に帰る事が多くなりました。その日も、実家で夕食を食べ、そのまま泊まることにしました。
夜中に目が覚めてトイレに立ちました。
洗面所で手を洗いながら、何気なく鏡を覗きました。
廊下の途中の仕切が開いていて、その向こうの暗闇にあの納戸がうっすらと見えていました。
その時、おやっと思いました。
トイレに来る時にはその仕切を閉めた覚えがあったのです。
振り返ってみると、やっぱり仕切は閉じています。
しかし、もう一度鏡を見ると、仕切は開いていて、
納戸の白い扉が闇に浮かび上がるように見えています。
全身が総毛立ちました。
と、その扉が少し動いたような気がしました。
その瞬間、私はナナちゃんの事を思い出しました。
とっさに「ヤバイッ」と思いましたが、鏡から目を離すことは出来ませんでした。
やっぱり扉は動いています。
もう一度振り返っても廊下の仕切は閉じたままです。
鏡の中では納戸の扉がもう半分以上開いていました。
開いた扉の向こう、納戸の奥の闇に白いモノが浮かんでいました。
これまでにない恐怖を感じながらも、わたしはその白いモノを凝視しました。
それは、懐かしい少女の笑顔でした。そこで私の記憶は途切れています。
気がつくと、私は布団の中で朝を迎えていました。
気味の悪い夢を見た・・
そう思った私は、実家にいるのが何となく嫌になり、その日は休みだったのですが、
すぐに自宅に帰る事にしました。私の自宅のマンションには住民用に半地下になった駐車場があります。
日中でも薄暗いそこに車を乗り入れ、自分のスペースに停めた後、最後にバックミラーを見ました。
すると、私のすぐ後ろにナナちゃんの顔がありました。
驚いて後ろを振り返りましたが、後部座席には誰もいません。
バックミラーに目を戻すと、ナナちゃんはまだそこに居ました。
鏡の中からじっとこっちを見ています。
色白で長い髪を両側で結んだナナちゃんは、昔と全く変わっていないように見えました。
恐怖のあまり視線を外すことも出来ず、震えながらその顔を見返していると、
やがて、ナナちゃんはニッコリと笑いました。「こんにちは。」どうしてあの時、来てくれなかったの?私ずっと待っていたのに。」
ナナちゃんは相変わらす微笑んだまま、そう言いました。
私が何と言って良いのかわからずに黙っていると、ナナちゃんは言葉を継ぎました。
「ねえ、私と今からこっちで遊ぼう。」
そして、ミラーに映った私の肩越しにこっちに向かって手を伸ばしてきました。
「こっちで遊ぼう・・・」
「ダメだ!」
私は思わず大声で叫びました。
「ごめん。ナナちゃん。僕は、もうそっちへは行かない。行けないんだ!」
ナナちゃんは手を差し伸べたまま黙っています。
私は、ハンドルを力一杯掴んで震えながら、さっきよりも小さな声で言いました。
「僕には妻もいる。子供だって、もうすぐ生まれる。だから・・・」
そこで私は俯いて絶句してしまいました。
しばらくそのままの姿勢で震えていましたが、やがて、私は恐る恐るミラーの方を見ました。
ナナちゃんは、まだそこに居ました。
「そう・・わかった。○○ちゃんは大人になっちゃったんだね。もう私とは遊べないんだ。」
ナナちゃんは少し寂しそうにそう言いました。
「しょうがないよね・・」
ナナちゃんは、そこでニッコリと笑いました。
本当に無邪気な笑顔でした。
私はその時、ナナちゃんが許してくれた、と思いました。
「ナナちゃん・・」「だったら私はその子と遊ぶ。」
私がその言葉を理解出来ぬうちに、ナナちゃんは居なくなってしまいました。
それっきり、ナナちゃんは二度と私の前に現れることはありませんでした。2日後、妻が流産しました。
以来、今に至るまで、私達は子供をつくっていません。


引用元http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1287092370/

 出典 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?252

  出典 antique-rasisa.com

小学生の頃、両親共働きでカギッ子だった俺は、学校から帰ると近所のおばーちゃんの家に入り浸っていた。
血縁者ではないが、一人暮らしのばーちゃんは、俺にとても良くしてくれたのを覚えている。

「ばーちゃんコレ見てや!新しいバイクやで」
当時仮面ライダーが大好きだった俺は、人形や本を持ち込んでは、かっこよさをバーちゃんに語っていた。
「ヨシ君は本当にバイクが好きなんやねぇ」

「俺もな、大きくなったら仮面ライダーみたいなバイク乗るんや」
「あら、素敵ねぇ。そしたらおばーちゃん後ろに乗せてね」
「ええけど、仮面ライダーのバイクはな、めちゃめちゃ高いんや。
 俺の父ちゃんも買えんって言っとったから、俺がバイク買ったときには、ばーちゃんもうおらんかもなー」
今思うと酷い事を言ったと思うが、バーちゃんは優しく俺にこんな提案をしてきた。
「じゃあヨシ君が早くにバイクを買えるように、貯金箱にお金を貯めて行きましょ。
 おばーちゃんも一緒に乗りたいから、貯めるの手伝ってあげる」
そう言うとバーちゃんは、古くさい干支の『丑』と書かれた、牛の貯金箱を取り出して来た。

それからおれとバーちゃんは、少しずつ小銭を貯める事になった。
ところが、それから暫くしておばーちゃんは、息子夫婦と一緒に暮らす事になり、俺の住む町からいなくなってしまったのだ。

ばーちゃんからもらった牛の貯金箱も、子供の俺はすぐに使ってしまい、
そしてばーちゃんの存在すらも、しだいに忘れて行ってしまった。
何年かして母伝いに、老人ホームで亡くなった事を聞いたときも、「ふーん」の一言だった。

時が経って俺が17のとき。
当時いろいろあって高校中退。
非行に走り悪い先輩達と連む様な、絵に描いた不良になっていた。

俺はひょんな事から、先輩のバイクを預かる事になった。
日々何かにむしゃくしゃしていた俺は、そのバイクを荒い運転で乗り回し転倒…
俺自身のケガは軽かったが、バイクはボコボコ。
地元でも有名な恐ろしい先輩だった為、俺は真っ青になり、真剣に地元からバックレようかと考えていた。

修理代を計算しても何十万もかかる。
俺は親の財布や弟のへそくりまで持ち出し金をかき集め、
明日は友人の家まで金を借りに行こう、と考えながら眠りについた夜。
夢にバーちゃんがでてきた。
「あれがあるがいね。あれ使いまっし」と俺に言うのだ。
俺はアレと言うのが『丑』の貯金箱だとすぐに解ったが、
「あれは昔全部使ったんだ」と言っても、バーちゃんはニコニコ笑っているだけ。
そんな夢を見た。

俺は明け方目を覚ますと、夢の内容が気になり貯金箱を探した。
何故か俺は、10年近く前の貯金箱の在りかを知っていた。
自分で片づけた記憶なんて無いのに、
迷うことなく倉庫の棚の2段目のダンボールの奥深くから、貯金箱を探し出せたのだ。
取り出して見て驚いた…重いのだ。
お金を入れる口から見えるほど、ギッシリとお金がつまっていた。
たしかに俺は、昔この貯金箱を空にしたのに…
この貯金箱の事は、俺とバーちゃんしか知らないのに。
貯金箱の底を外して中を数えると、たった4万円分だった。
「へへ…たりねーじゃん…全然…」
夢に出てまで勧めたくせに全然足りなくて、そんなオチに笑いながらも泣いた。

すごく胸がいっぱいになり、その足で先輩に土下座しに行き、ボコボコにされ病院送り。
みんなにお金を返し、退院したら働いて修理費を返すことになった。

入院中、母にこの話をした。
「…でさ、4万しかねーの。全然足りなくてさぁ、マジうけた」
感動劇みたいに話すのが気恥ずかしかった俺。
「足りたじゃない…充分…足りたのよ」
母の言葉が、また胸にじわっと広がった。


転載元:不可解な体験、謎な話~enigma~ Part37

 出典 『貯金箱』 - 怖い話まとめブログ

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